HOKUTO創業者が「自分より優秀な仲間」と働き続けるために絶対に譲れなかったこと
株式会社HOKUTO 代表取締役会長 / 五十嵐 北斗

自分より優秀な方はたくさんいるから、未来の仲間のためにストックオプションのプールをできるだけ大きくしたかったんです──。医師家系で育ち、学生時代に起業。現在は、医師の3人に1名が利用する臨床支援アプリを開発するHOKUTOにて、代表取締役会長を務める五十嵐北斗さん。
彼のキャリアの一端を聞くと、“超エリート街道”を歩んでいるように感じますが、「僕は失敗をたくさんしてきました。だから自分の能力をそんなに信じていないんです」と屈託のない笑顔で言い切ります。
そんな五十嵐さんの思想は、HOKUTOの報酬設計にも現れていると言います。
本記事では、医療プラットフォームという先行プレイヤーも少なくない領域で、HOKUTOが急成長を遂げられているのはなぜか? 医療従事者、投資家、そして優秀なメンバーが集まる理由はなぜか? について伺いました。
五十嵐 北斗(いがらし・ほくと)HOKUTO 代表取締役会長
1994年生まれ。2018年中央大学商学部卒業。2016年に創業し、「より良いアウトカムを求める世界の医療従事者のために」をミッションに、医学生向けの国内最大の研修病院口コミメディア「HOKUTO resident」、医師向けの臨床支援アプリ「HOKUTO」を運営。「正確な医療情報にたどり着くのが大変」と感じる医師の方へ、ITを活用した業務の効率化、患者への迅速な対応をかなえる仕組みづくりを行っている。
宮田 昇始(みやた・しょうじ)Nstock 代表取締役CEO
2013年に株式会社KUFU(現SmartHR)を創業。2015年に人事労務クラウド「SmartHR」を公開。2021年にはシリーズDラウンドで海外投資家などから156億円を調達、ユニコーン企業の仲間入りを果たした。2022年1月にSmartHRの代表取締役CEOを退任、以降は取締役ファウンダーとして新規事業を担当する。2022年1月にNstock株式会社(SmartHR 100%子会社)を設立。株式報酬のポテンシャルを引き出すメディア「Stock Journal」を運営している。
「会いたい人には、かならず会えます(笑)」著名な起業家を惹きつける行動力
宮田 昇始(以下、宮田):いきなりですが、すごく気になっている話からおうかがいしてもいいですか? 最近、元Zホールディングスの小澤隆生さんのX(旧Twitter)の投稿が目に飛び込んで来て。これって本当の話なんですか?
北斗さんは私が知らない間に妻を口説き落として我が家の地下に事務所を構えていた。出資せよととにかくしつこく、十勝で釣りをしている川にまできて、なんなら頭まで川に落ちておぼれかけていた。結果、事業内容もよくわからないまま投資することになったが、立派に成長しているようだ。 https://t.co/bGCTLwXxOR
— 小澤隆生(おざーん) (@ozarnozarn) March 1, 2024
五十嵐 北斗(以下、五十嵐):恥ずかしながら、すべて本当です(笑)。
小澤さんには、絶対に投資していただきたくて熱心にコミュニケーションを取っていたんですが、ある日「今、なにしてるんですか?」と聞いたら、「十勝で釣りをしているよ」と。
ちょうど札幌にいたので、「すぐ行きます!」と急いで向かいました。でも、札幌から十勝って3時間以上かかると知って「東京に移動するより遠いじゃん!」って(笑)。どうにかたどり着けたものの、最終的には釣りで自分も携帯も水没しちゃって……とにかく大変でした(笑)。でも、あのとき会いに行けて本当によかったです。

また別のエピソードなんですけど、それ以前に、たまたま小澤さんのご自宅に何人かの起業家が集まって、お話を聞く機会があったんですね。そこでは、みんなが小澤さんを囲んで質問攻めにしていて。
でも、彼らと正面から戦っても印象に残らないなと思って、僕はそばにいらっしゃった小澤さんの奥様と息子さんと仲良くなることにしたんですね。しばらくお話していたら、奥様から「今、地下の部屋が空いてるよ」と教えてもらって。ダメ元で「僕に使わせてください!」とお願いしたら、奥様が「いいよ」って(笑)。
それから、本当にその場所を事務所として使わせていただいて、小澤さんには頃合いをみて「ご自宅の地下にいるスタートアップに投資しないんですか?」と改めてお願いをしました。
宮田:すごい行動力ですね。実は、私もHOKUTOへ少しエンジェル投資させてもらっているのですが、初対面は電車の中でしたよね。

偶然会った共通の知人から「今、イチオシの起業家と一緒にいるので紹介させてください!」と言われて、ローカル線の座席で30分くらい五十嵐さんのピッチを聞き続けた記憶があります(笑)。
ほかにも、2022年のシリーズAのタイミングでメルカリの小泉文明さんやラクスルの永見世央さん、グリーの田中良和さん、フリークアウト・ホールディングスの本田謙さんなど、錚々たる起業家から出資を受けています。これほど多くの方と、どうやってつながったんですか?
五十嵐:特別なことはしていないですよ。でも、とにかく「会いに行くこと」は大事にしています。

よく「6次の隔たり」って言うじゃないですか。知り合いをたどっていくと、6人目にはつながることができる、ってやつです。その言葉をとても信じていて、会いたい人がいたらFacebookなどSNSをたどって共通の友人に紹介してもらったり、共通の知り合いがいなかったら、その方が登壇されるセミナーに足繁く何度も通って、一番前の席に座って毎回質問したり。とにかく会える方法を模索するようにしています。
フリークアウト本田さんのときは、ジャカルタのオフィスまでうかがいましたね。
宮田:僕が出資を決めたときも、とにかく何度も連絡がきた気がします(笑)。そのバイタリティは誰もが真似できることじゃないですよ。コミュ強だなぁ。

医師のインプットとアウトプットを助ける“スーパーアプリ”
宮田:では改めて、HOKUTOの事業と今の状況について教えていただけますか。
五十嵐:『より良いアウトカムを求める世界の医療従事者のために。』をミッションに掲げ、現在は「医師向け臨床支援アプリHOKUTO」「HOKUTO Marketing Solutions」「HOKUTO resident」の計3つのサービスを展開しています。
医師向けの臨床支援アプリ「HOKUTO」はメディアとツールが融合した次世代の情報収集アプリです。
宮田:具体的に、どんなシーンでお医者さんが使うんですか?
五十嵐:HOKUTOには、インプットのための「メディア機能」とアウトプットのための「ツール機能」の2つの要素があります。

前者の「メディア機能」は、最新の医学情報をタイムラインに届けるニュースアプリとしての役割です。
日進月歩で進化する世界中の最新医療情報を学び、そこから必要なものを取捨選択し、正確に診療に反映させるための努力が現在の医師には欠かせません。そのための情報収集をスマートフォンのわかりやすいUI/UXでできるのがHOKUTOの強みです。

後者の「ツール機能」は、「あの薬の投与量ってどれくらいだったかな?」「この情報はこれで本当に正しいかな?」など、医師が臨床現場でなにかを調べたいと思った瞬間にスマートフォンから医療情報データベースにアクセスでき、必要な情報をすばやく確認するなど、現場の意思決定のサポートに役立ちます。
一般的に、病院のパソコンはカルテ情報などの個人情報を保護するため、外部サイトへのアクセスが制限されているものが多く、気軽に検索ができないんですね。そのため、HOKUTOのさっと正しい情報を確認できるユーザビリティの高さが支持されています。
宮田:なるほど、医療版のスーパーアプリみたいなイメージなんですね。これって無料で利用できるんでしたっけ?

五十嵐:はい、ビジネスモデルとしては製薬企業など医療系企業のマーケティング支援でマネタイズしているので、医療従事者のみなさまにはすべて無料で使っていただけます。
アプリリリースから4年が経ち、10万人の医師の方に使っていただくサービスにまで成長できました。今、日本の医師の総数が約30万人なので、おおよそ3人に1人がユーザーということになります。この伸び率は医療領域のプラットフォームとしては、“世界最速”規模のスピードだと自負しています。
宮田:なぜ、それほど一気に広まってきたんですか。
五十嵐:いくつかの要因がありますが、一つはHOKUTOの出自にあります。
実は、創業時のメイン事業は医学生の就活に特化した「HOKUTO resident」という口コミサービスだったんです。こちらも成長を続け、現在では医学生の8割以上を大学卒業までにユーザーとして獲得できています。
その結果、彼らが医師として就職した後に臨床支援アプリ「HOKUTO」を活用したり、周りの医師に勧めたりしてくださるので、若手の医師を起点にユーザーがどんどん積み上ってくる構造となっています。
「起業したいなら今すぐやれ」恩師に背中を押されて勢いで起業
宮田:医学生時代から接点を保つ良いサイクルが複数の事業間で生まれているんですね。当時から、この構想を描いていたんですか?
五十嵐:いえいえ、まったく(苦笑)。
この領域を選んだことに医者家系だったことは多少影響していますが、起業したのは大学2年の時に教授にハッパをかけられたからで、当時は別の領域でチャレンジしていました。
「いつか起業したいんですよね」と教授に話していたら、「起業したいなら今すぐやれ」と。それで次の週も同じ教授の講義に出たら「起業したか?」と聞かれて、当然ですが「いえ、してないです」と答えたら、「そういうやつは一生成功しない」と言われて。ちょっとむっとしたので、翌週、会社を設立しました。

宮田:ここでもまた、すごい行動力ですね(笑)。ちなみに、その“恩人”はどなたなんですか?
五十嵐:当時の中央大学商学部の特任准教授で、現在はメルカリで政策企画参事を務める高橋亮平さんです。とても感謝していますね。
ただ、起業当時はよくある大学生向けのインターンサービスをやったり、他にはペットトリマーと飼い主さんのマッチングサービスをやったりしていたのですが、まったくうまく行かず。「資金が尽きそうだ、もう50万円しかない、ヤバい……」となった頃に、偶然、地元の友人の医学生が就職活動の間、家に泊めてくれとやってきたんです。
そこでいろいろ話を聞いてみると、病院って医者が全然足りずに人材募集を必死にやっているのに、インターネット上の病院の情報は加工されたものばかりで。つまり、気軽に病院のリアルを知る術がなく、“行ってみないとわからない状態”が続いていたんですね。このような医学生の就活における情報の非対称性の問題が、かなり根深いことがわかって。
「それって、口コミがないから起きる問題だよな」と考えました。そこで「HOKUTO resident」の原型となるサービスを始めたことが現在につながっています。
宮田:そんな原体験があったんですね。今後はどのように事業を伸ばしていこうと考えているんですか?
五十嵐:HOKUTOの強みは「臨床現場での接点を持っていること」だと考えています。これまで、競合他社のサービスでは帰宅してからとか、お昼休みとか、業務時間外で触るものが多かった。一方で、HOKUTOは業務時間内に触れてもらうことができるサービスです。これは、弊社にしかない強みだと思っています。
今後はその強みを活かして、さまざまな新規事業を検討しているところです。この分野で“世界一伸びが早いサービス”になるべく、急成長を目指します。
「自分の株のシェアを大きくしたい」とは、まったく思わない
宮田:起死回生で始めた事業から、急成長ストーリーが始まるんですね。直近、資金調達もされていましたね。目下の課題は採用ですか?
五十嵐:そうですね。HOKUTOでは昨年11月、医師免許を持つ山下颯太を代表取締役社長とし、共同代表制に体制を変更。ほかにも、メルカリの創業時からエンジニア・PMを務めてきた山本久智が取締役を務めるなど、だんだん強い経営組織が整ってきています。
現在は40名弱の組織になりましたが、これからも優秀な人材の獲得のために積極的に採用活動を続けていくつもりです。
ただ、やみくもに人を増やしたいとは考えていません。少数精鋭で、いかに高い利益を出せるかという点に、こだわっています。
宮田:Nstockでも“少数精鋭であること”にこだわっているので、とても共感できます。優秀な方を採用するために、ストックオプション(以下、SO)は活用されていますか?

五十嵐:はい。HOKUTOでは、2021年のまだ社員が10名のころからSOを発行してきました。ちょうど最近、信託SOから税制適格SOの出し直しも行ったところです。
SOを活用する目的は、主に3つあります。
一つは、初期のスタートアップにリスクを取ってジョインしてくれたことに報いるため。その方が今持っているスキルにはしっかり給与をお支払いしつつ、リスクに対しては別でアップサイドの報酬をお渡ししたいと考えています。
二つ目は、組織の新陳代謝をあげるため。世の中には、ゼロイチが得意な方、1→10が得意な方、10→100が得意な方……野球のピッチャーでたとえると、先発、中継ぎ、抑えというように、人それぞれに特有の強みがあると思うんです。
だから、仮に組織が大きくなったときに、あるフェーズで活躍してくれた方がマッチしなくなったとしても、しっかりと報酬をもらうことができて、組織から抜けやすくしてあげたいと思っています。

宮田:ということは、退職しても失効しないSOの設計にされているんですね。
五十嵐:その通りです。三つ目は、僕個人のスタンスですが、自分ではなく優秀な社員に株を持ってもらったほうがいい、と考えているためです。
僕は、自分自身のことをあまり信用していないんですよね(笑)。学生時代に創業してから何度も事業に失敗してきましたし、医師免許を持っている「医療のプロ」でもありません。そもそも誰かの力を借りないと、この会社はここまで来れなかったし、ここから先も成長することは絶対にできない。だからシンプルに、社員にこそちゃんとSOを渡すべきだと思うんです。
だから、自分の株のシェアをできるだけ大きく! 80%、90%にしたい! みたいな考え方は、まったくないですね。
「会社を辞めやすいSO設計」のほうが、みんな幸せ
宮田:なんとなくですが、若い世代の経営者のほうが「みんなに富を分配したい」といった意識が強いような気がするんですが、五十嵐さんはどう感じていますか。

五十嵐:SOの設計には、すごく経営者の方の性格や思想が反映されていると感じますが、「世代」はあまり関係ないように思いますね。
たくさんの経営者の方と話すと、本当に意見はそれぞれで。「SOなんて社員に配らなくていいじゃん」って方もいますし、「一部の幹部にだけ渡しておけばいい」って方も、「社員全員に満遍なくいき届くようにしたい」って方もいます。
そうした意思決定になにが影響しているのかなと見ていると、「自分の能力を強く信じている経営者」は創業者の株保有率を高めに設定し、「社員がいなきゃダメだと思っている経営者」は、社員にSOを多く配ろうとする傾向があるんじゃないかな、と感じますね。
これは良し悪しではなく、タイプだと思います。僕は周りの優秀なメンバーがいないと絶対ムリだと思っているので、後者に該当します。自分のことより社員を信じています(笑)。

宮田:私もそのタイプなのですごく共感します。ちなみにべスティングはどうしていますか。
五十嵐:在籍年数に応じて、権利確定の割合が大きくなっていく条件にしています。
日本ではIPO時からべスティングの時計が進み始める契約も少なくないと聞きますが、具体的にお話しすると「かなり早めに権利行使できる設計だね!」と驚かれることも少なくありません。
宮田:どうしてそうしたんですか。
五十嵐:さっきの野球のたとえと同じで、先発から中継ぎに切り替えた方がいいタイミング、抑えのピッチャーが早く出てきた方がいいタイミングが、会社経営でもかならずあります。
具体的には、1年目はものすごく貢献できたけど、フェーズが変わるとまったく活躍できなくなるような社員が出てくる可能性もあると思うんです。
そのときに、もしSOが足かせになって、「あと1年半我慢すればもう少しSOを持って辞められるからしばらく残ろう」という思考がはたらく環境って、互いにとってかなりネガティブだと思っていて。気持ちよく次のチャレンジをしてもらえるようにしたいな、と。

宮田:ある意味、会社を“辞めやすく”設計されているんですね。
五十嵐:そうすると辞めた社員の方との関係性も、良好なものになるんじゃないかなと期待していて。退職にはいろんな理由があって、必ずしもポジティブな意思決定じゃないこともあると思うんですけれど、一定、SOを持ったままいてもらうことで、応援しあえる関係でありつづけられるのかなって。
また、「HOKUTOに合いそうな友人がいるから」と優秀な人材を紹介してくれたり、転職口コミサイトに「この会社はこういういいところがあるよ」とポジティブなことを書いてくれるとか。
もちろん、そんな打算的なことばかりではないですが(笑)、もし会社が大きく成功したときには初期を支えてくれた社員と、いいかたちで再会したいですからね。
宮田:いいですね。私もSmartHRを退職した社員の方とよく遊んでもらってますが、そうした関係性ってすごくいいなと自分でも思ってます。元社員の方から採用候補者を紹介をしてもらえると、めちゃくちゃ嬉しいんですよね。
五十嵐:わかります。あと、どこかのタイミングで戻ってきてくれる可能性もありますよね。
もしかしたら、周りの社員が「すぐ辞めたのにSOもらいすぎじゃない?」って感じるケースも出てくるかもしれないですが、今のところは、HOKUTOでは大きな問題にならないかなと思っています。
どうしても譲れなかった「SOプール20%」
宮田:いい話ですね。ちなみにSOのプールとして20%を確保しているとうかがったんですが、最初からそうだったんですか?
五十嵐:最初の投資契約のタームシートでは10%でした。でも、メルカリがSO枠を20%にしていると聞いて、「僕も大きな会社を作りたいので、20%にしてくれ」とベンチャーキャピタルの方と話したんです。しかし全然交渉が前に進まず、それだけで3ヶ月が……(苦笑)。
宮田:なるほど。そんなに交渉が長引いた理由ってなんでですか?
五十嵐:当時、社員がゼロだったんですよ。だから、僕自身にそこまでSOをうまく活用できるかどうかの信用がなくて、「あなたは本当にそんなに優秀なメンバーを集められるんですか? 20%もちゃんと配れるんですか?」って(笑)。
宮田:社員ゼロの段階だったんですね(笑)。言い方は変ですが、投資家サイドの“親心”のような。

五十嵐:はい、多分それが大きかったんだと思います。だから「(20%にするのは)次の投資計画のときに」と、繰り返し言われたんですが、エンジェルの方に話を聞くところによると、一般的には前回ラウンドの契約書が踏襲されることが多いので、「前回が10%だと、今回も10%になるぞ」と。それはぜったいに避けたくて。
結局、その時は3ヶ月の交渉の末、15%スタートになったんです。これは契約書には書かなかったんですが、「自分より優秀な仲間を何人か採用できた場合は、僕に採用力があるということなので、プラス5%のSO増額を認めてくれ」と約束していました(笑)。
宮田:それくらい、五十嵐さんにとってSOのプールを20%で定めることは大切なことだったんですね。まだ社員がいない段階からそこまでこだわっているのは、とても珍しい事例で、すごいことだと思います。
五十嵐:そこから採用できたのが、現社長の山下と、メルカリ創業メンバーの山本でした。明らかに僕の何倍も優秀な方が入ってくれたので、「もう、わかった、認めるよ」と無事20%になりました(笑)。
宮田:ちなみに当時は20%ちゃんと使えるの?と心配されていたと思うんですが、有効活用はできそうですか?
五十嵐:はい。プールが20%であるがゆえに、いろんなオプションを選択できるようになった、選択肢が広がった、と実感しています。これから入ってくる方にも、できる限りしっかりとSOを配っていきたいですね。
そもそもHOKUTOの社員は、他の会社にいる人よりも「1人当たりの保有株数」が多くなると思うんですよね。少数精鋭でやっていますし、社員にSOを還元していこうという思想が強い会社なので。実際、入社時だけではなく、半期に一度のタイミングでそれぞれの評価や等級に応じたSOの追加付与もあります。将来的には株価もそこそこつくはずなので(笑)、これらの一貫した考えかたこそが採用活動に効いてくると感じますね。
宮田:最後に採用について、少しだけ教えていただきたいんですが、優秀な方たちをどうやって口説かれているんですか。
五十嵐:それは、エンジェルの方にアタックしたときと同じです。まず、会う!そして、口説く!(笑)。

実際に動いてみて気づいたんですが、たとえばコンサルや金融業界の優秀な方に「医療業界、興味ないですか?」とFacebookのMessengerなどで連絡してみると、意外と興味を持ってくれるんですよね。そもそも、そうした転職の話を今までされたことがないらしいんです。
宮田:なんと!大手企業からスタートアップへ、というキャリアを歩む方は増えていると聞きますが、「実は行きたい気持ちはあるけど、声がかからない……」と機会を待っている方もたくさんいるんですね。
五十嵐:いっぱいいますよ!連絡を待ってる方が。さすがに今は、そのようなアプローチは減りましたが、初期の頃は特にやっていましたね。
今後、HOKUTOでは「特定スキルに強みを持つプロフェッショナルな方」がますます必要になってきます。ですので、大手企業の方が興味を持ってくださるよう、報酬制度のことはもちろん、事業もしっかり成長させていきたいです。
宮田:五十嵐さんのパワフルさがあれば、素敵な方がたくさん集まると思います。私たちNstockも負けずに成長していかなければとパワーをもらいました。ありがとうございました!
HOKUTOからのお知らせ
今回、インタビューに応じてくださったHOKUTOさんのサービスサイトと採用サイトをご紹介します。ぜひご覧ください。
- サービスサイト https://hokuto.app/
- 採用サイト https://corp.hokuto.app/recruit
Nstockからのお知らせ
株式報酬SaaS Nstockのサービスサイトでは、ユーザーさまの導入事例などさまざまな情報を公開しております。ご興味のある方はぜひご覧いただけますと幸いです。
- サービスサイト https://nstock.com/
- 導入事例 https://nstock.com/case/p/1

