ストックオプションは"知らなかったを救う"ために仲間と成功を分かち合う手段──メディアエイドがNstockで築きたい「みんなで勝つ企業文化」

[課題]
- 全員でミッションの実現に向き合い続けるためにも、SOの価値を可視化する仕組みがほしかった
- 「SO実務のリソース不足で発行できなかった」という事態を未然に防ぎたかった
[会社データ]
社名 | 株式会社メディアエイド |
---|---|
設立 | 2021年4月 |
従業員数 | 75名(2025年6月時点) |
「知らなかったを救う。」というミッションを掲げ、ソーシャルメディアのあり方を変えようとしている株式会社メディアエイド(以下、メディアエイド)。企業の成長と従業員に対する報酬を両立させる手段として、同社ではグローバル基準のストックオプション(以下、SO)設計をスタートさせました。
さっそく、メディアエイドの取締役COOである石毛大哉さんと執行役員CFOである松田康平さんに、SO設計に込めた思いや「株式報酬SaaS Nstock(以下、Nstock)」導入に至る経緯を伺いました。
“規格外”の挑戦をする。そのためにはストックオプションが必要だった
──メディアエイドさんでは2025年3月に企業のリブランディングを行い、その際に自社のSOについても触れていました。改めて、SOの考え方などを教えてください。
石毛:メディアエイドは、ビジネスを通じて社会にいいインパクトを与える存在になりたいと考えています。一代で終わるのではなく、時代を超えて繁栄し続ける企業にしたいという思想があるのです。そして今回のリブランディングでは「すべての人に、必然の出会いを。」というパーパスと、「知らなかったを救う。」というミッション、「ソーシャルメディアをビジネスインフラにする。」というビジョンを新たに策定し、規格外の挑戦をすることを宣言しました。
このように大きな挑戦をするには、株式報酬制度も必要だと考えていました。企業としてだけでなく、ともに挑んでくれている従業員に対して、貢献に見合った報酬を得られる手段としてSOを導入しました。

松田:メディアエイドの挑戦は、そう簡単に実現できるものではありません。それくらい壮大な目標なのです。SOは従業員全員が同じ目線を持ち、一緒に企業価値を高められます。これはとても素晴らしいですよね。
ちなみに、私は前職でもSO設計を担当していました。しかし、付与するまでに至らなかったので「やり残したこと」として頭の中にあったのです。メディアエイドで、SO設計だけでなく付与までできる機会に恵まれたことに感謝しています。
メディアエイドのストックオプション設計が企業思想としっかりアラインできている理由
──メディアエイドのSO設計にはどのような特徴があるのでしょうか?

松田:従来のSOは、行使する機会が少ないために活用されないケースが多くありました。そこでメディアエイドでは、上場時だけでなく、在籍年数に応じて段階的に権利確定ができるようにしました。しっかり腰を据え、グローバルにチャレンジしていくために、SOプールは20%にしています。
また、在籍に関わらず、その従業員自身の過去の貢献に対してもしっかり報いられるようにもしたいと思いました。もちろん、メディアエイドに貢献し続けてほしい気持ちはあります。ですが、個人としてのチャレンジを妨げるようなことはしたくありません。それに、退職するからといって過去の貢献をナシにするのも違うんじゃないかなと。もしかすると“メディアエイドマフィア”として、別のかたちで関係性を築いていく可能性や、再び戻ってきてくれる可能性もあります。そのため、権利確定分に関しては退職後の持ち出しを一部可能にしました。

石毛:最も特徴的なのは、SO設計がメディアエイドの企業思想としっかりアラインしていることです。
今回のリブランディングのプロセスで、メディアエイドらしさを「熱狂」「革新」「至誠(誠実な姿勢)」の3つの言葉で表現できるようになりました。「そう考えると、メディアエイドらしいSOとは?」と考えるきっかけになったのです。おかげで、SO設計を上位概念から考えることができました。
例えば「熱狂」では、高い目標に向けてみんなで頑張っていくという要素があります。現在の実力だけでは達成できないレベルの挑戦を意味しているので、試行錯誤しながら、ときには苦しみながらチャレンジを続けることになる。SOは、そのチャレンジを通じて、ともに熱狂し、得られた成果や感動を全員で分かち合うための手段という位置づけだと考えられるようになりました。
──リブランディングを通じて「自社にとって大切なこと」が明確になった結果、その根拠としてSOの立ち位置を定めることができたのですね!
従業員たちと“事業に熱狂”し続けるためにもストックオプションの可視化は必然だった
──Nstock導入の経緯も知りたいです。
松田:従業員のみんなと熱狂するには、SOの可視化は避けて通れません。そのため、SOを保有している実感を持てる仕組みづくりをしたいと考えていました。また、SOを管理するためのサービスは「単なるサービスの導入」だけでなく、メディアエイドと長く伴走してくれるものを求めていました。その点、Nstockは自社のSOを設計するタイミングでドメインエキスパートの方に壁打ちさせてもらう機会があり、単なるサービス導入にとどまらないという感覚がありました。

──Nstockを知ったきっかけは何だったのでしょうか?
松田:Nstockは、代表である宮田さんや従業員の方々によるSNSなどを通じてサービス自体を知っていました。その様子を日々見ていて「メディアエイドもNstockを導入したい」と考えるようになりました。「チームNstock」に入りたい気持ちもありましたね(笑)。
──そう思っていただけて光栄です!
石毛:コーポレート業務の負担軽減の観点からも、Nstockによる契約書の一元管理や締結機能が有効だと感じました。SOに関するノウハウはまだ少なく、リソースの関係上、属人性が高まってしまう現状もあります。業務負担の問題でSOの付与回数を調整するようなことになれば本末転倒です。それらをカバーできる点も導入の決め手となりました。

──実際にNstockに触れてみていかがでしたか?
松田:本格的な利用はこれからですが、契約書締結やSO付与プロセスを丁寧にご説明頂き、利用するイメージについてかなり安心感がありました。特に契約書の締結準備や契約締結・保管フローが同じシステム内で完結するという点が魅力的でした。
「ストックオプションを通じて、背中を預け合える関係を強めていきたい」
──SO導入について、従業員のみなさんからはどのようなリアクションがありましたか?
石毛:SOの説明会では、従業員の反応は非常にポジティブでした。時間をかけてSO設計を作り込んでいたことを知っていた従業員もいたほどです。とはいえ、私たちはまだ何も成し遂げていません。そのことについて「だからこそマジで頑張っていきましょう」という熱量の高いリアクションをしてくれる従業員もいました。

松田:「付与された方には同じ経営視点を持ってほしい」というメッセージも伝えました。企業価値は業績だけでなく、自分たち自身や仲間、部下など、みんなの価値を引き上げていくという経営視点や、サービス・事業に責任を持つことも重要です。そのあたりの理解は、これからより一層広めていきたいと思っています。
──そして、メディアエイドさんは本日(2025年8月7日)、資金調達を発表されました!今後についても伺いたいです。
石毛:今回の資金調達では、複数の金融機関さまからのデットファイナンスによる調達に加えて、創業以来初のエクイティでの調達を実施し、まさに第二創業期に突入しました。「知らなかったを救う。」というミッションの実現に向けて、「ヒトとカルチャー」を武器に、今後もより一層力強く事業を成長させていきたいと思っています。
大前提として、メディアエイドのメンバーにもできるだけSOを持ってほしいという思いがあります。今後も一緒に企業価値を高めていくために、パフォーマンスとアクション(定量・定性50%ずつ)評価から構成される人事評価制度と一部連動させながら、1年に1回を目安に付与していきたいと考えています。SOは付与時だけでなく、会社の状況とともに定期的に説明していければと思っています。そうやって、背中を預け合える関係をさらに強めていきたいですね。
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