株式報酬SaaS Nstock

「時間的コストは想定の半分以下だった」Hokanグループ初のSO発行でNstockはいかに寄与したか

[会社データ]

社名

株式会社Hokanグループ

設立

2017年8月
(グループ中核企業である株式会社hokanの設立日)

従業員数

75名(2025年2月3日時点)

SO発行回数

1回

「保険業界を更新(アップデート)し、革新(アップグレード)する」というミッションを掲げ、プロダクトカンパニーのhokanとソリューションカンパニーのCIENを傘下にもつ、株式会社Hokanグループ(以下、Hokan)。同社は2024年11月に実施した初のストックオプション(以下、SO)発行にあわせて、株式報酬SaaS Nstock(以下、Nstock)を導入しました。

HokanグループでCFOを務める大竹隼人さんは公認会計士の資格を持ち、前職ではM&AのアドバイザーとしてSO導入や設計に関わることもあったのだそう。「SO実務は特殊性や複雑性が高いことはすでにわかっていました。だからこそ、先んじてSaaSを導入したいと思っていたのです」(大竹さん)。今回のインタビューでは、HokanのSOにおける考え方と、Nstock導入の経緯や効果などを伺いました。

「Hokanにとって、SOは企業成長と従業員の資産形成の両立を図るためのもの」

──まず、HokanでSOを導入するまでの経緯を教えてください。

大竹:Hokanのミッションは「保険業界を更新(アップデート)し、革新(アップグレード)する」。この世界観を実現するために、上場を目指しています。決して平坦な道のりではない上場というゴールに向かって一緒に挑戦し、貢献してくれている従業員たちに何かしらのかたちで報いたいと考えていました。そして2024年11月、創業から少し経ってしまいましたが、ようやく全従業員を対象に初回のSOを発行できました。Hokanでは、SOを通じて企業成長と従業員の資産形成の両立を図りたいと考えています。

しかし「初回のSO付与」ということで、設計にはかなり苦戦しました。従業員に報いるためのものなので、彼らにとってメリットが大きく、なおかつ納得できる設計内容にできるように試行錯誤した結果、現在のものに着地しました。

HokanグループのCFOである大竹隼人さん

──べスティング条件はどのように設定されたのでしょうか?

大竹:付与日から段階的に行使可能とする条件にしました。また、行使の条件には「一定期間以上継続して勤務していること」という内容も含まれています。上場時の時価総額から逆算し、従業員にとってインセンティブが大きくなることを目指しました。

「事務局全員がSO実務経験者だったため、“どれくらい大変になるか”はすでにわかっていた」

──Hokanでは初回のSO発行にあわせてNstockを導入されています。まだSO実務がスタートしていないなかで導入を決めた背景について教えてください。

大竹:私は前職で、M&Aのアドバイザーをしていました。その際、SOの導入や設計に関わることもあったのですが、会計・税務・法務などさまざまな専門知識が求められるうえ、難解で複雑な業務フローには大変頭を抱えていたのです。書類管理は煩雑ですし、全従業員との契約書締結も容易ではありません。さらに、わずかなミスが重大な問題につながる可能性もある。

これらの業務は不定期に発生するものであり、頻度もそう多くはないので、前回の手順を忘れてしまいます。そこへ権利行使後の管理も加わってくることを考えると……私を含めて3名の事務局ですべて行うには初回のSO発行時から何かしらのツールを導入する必要があることは明らかでした。

そもそもHokanではコーポレート業務を効率化するため、創業まもないころからさまざまなSaaSを導入しています。当社自身もSaaSの開発を行っていますし、そういった風土がすでにあったおかげで、Nstockの導入に違和感を持つ人はほとんどいませんでしたね。

──Nstockの決め手は何だったのでしょうか?

大竹:Nstockで無償公開している税制適格SOの契約書ひな型キット「KIQS」の存在はかなり大きなものでした。KIQSの内容がとても充実していると感じました。また、私とともにSO実務を行う他のメンバーが宮田さんのX投稿やブログを見ていてSOに対する考えに共感しており「すごく使いたい」というひと押しもありましたね。

「Nstockによって全従業員の契約締結は1週間以内に完了。体感として時間的なコストは半分以下になった」

──Hokanでは、Nstockを使って初回のSO発行を実施されました。使ってみていかがでしたか?

大竹:まず、SOに関するさまざまな情報を一元管理できるのはとてもよかったです。SOには、契約書だけでなく、権利者ごとのべスティング期間、退職者への対応など、個別かつ確認が必要なものが多い。でも、Nstockではそういった情報を一箇所にまとめられているため、確認もクイックにできました。

契約締結も、Nstock内ですべて完結できたため非常にスムーズでした。従来の契約書の場合、権利者ごとに契約書を作成して確認し、送付して……と、締結までに時間も工数もかかっていました。Hokanでは初回のSO発行時からNstockを使っていたため、全従業員との契約締結が1週間以内に完了できました。今回が初めてのSO発行なので比べるものはないのですが、体感として時間的なコストは半分以下になったと感じています。

上記はNstockのサンプル画像であり、数字などは架空のものです

──権利者である従業員の方々の反応はどうでしたか?

大竹:Hokanではリモートワークをしている従業員も多いため、反応を直接見たわけではないのですが、「Nstockの権利者マイページを見てモチベーションがアップした」と話す従業員はいました。

また、ある従業員は「以前勤めていた会社では従業員へ契約書を紙で製本して郵送し、それを従業員が押印して返送してもらうという手続きがあり、かなり手間と時間がかかっていた。Nstockを使ってみて、契約締結までこんなに早く完了できるのかと驚いた」と話していました。SO発行に先立って説明会を実施しましたが、その後ほとんど問い合わせがないことから、一定の理解が浸透したのではないかと思います。

「これからもHokanの企業成長を自分ごと化してもらうために」


──今後、Nstockをどのように活用していきたいと考えていますでしょうか?


大竹:今回のSO発行で、Nstockを通じて従業員それぞれに自分の想定キャピタルゲインを実感してもらうことができました。今後も、資金調達などを重ねるごとに想定キャピタルゲインを確認し、Hokanの企業成長を自分ごと化してもらいたい。そのためにも、Nstockにはパートナーとして伴走してもらえると嬉しいですね。

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