「“IPOして終わり”ではない、という企業の意思を従業員に浸透させるために」

導入の概要
Webサイト・アプリを多言語化するためのソリューションを提供しているWovn Technologies株式会社(以下、WOVN)では、ストックオプション(以下、SO)を設計・運用するにあたって、以下のような悩みを抱えていました。
- 信託SOから税制適格SOへ変更するに伴い、Excelで管理・運用する方法も見直したかったこと
- 会社としてSOを発行する意味や想い、価値を従業員に説明しているものの、しっかり伝わっているかどうかがわからなかったこと
これらの課題を解決する手段として、WOVNは「株式報酬SaaS Nstock(以下、Nstock)」の導入を決定されました。
Nstockの導入を決定した理由
必要なデータをひとまとめに管理でき、事務的コストを大幅に削減
以前からWOVNでは信託SOによる株式報酬制度を採用していました。しかし、当時はExcelやGoogleスプレッドシートによる手作業のほか、契約書に関しては紙面にしたのちファイルで管理をしていました。そのため、必要なときに必要なデータをすぐに取り出せず、対応漏れが発生していたのです。
Nstockでは、SO情報を一元管理できるうえに、必要なデータをすぐに取り出すことができます。また、WOVNではすでにSmartHRを使用しており「Nstock社がSmartHR社のグループ会社であるという信頼性は高い」「同じグループ会社によるサービスであれば操作性も近く、今後はデータ連携も期待できる」と感じ、税制適格SOへ変更すると同時にNstock導入を決めました。
権利者である従業員に株式報酬制度の真意を浸透させられると確信した
WOVNでは、SOを付与する際には必ず代表から「そもそもSOとは何か」「SOを付与する意義やメリット」を説明していたものの、従業員にSOの価値や意義が伝わりにくいことに課題を感じていました。一時は社内Slackの自動botで想定キャピタルゲインを割り出せるようにしましたが、あまり活用されないまま形骸化したこともありました。
Nstockならば、従業員それぞれがSOの契約内容や想定キャピタルゲインをスマホなどから気軽に把握できます。SOへの関心や理解が高まり、事業成長を自分ごと化するきっかけになることが期待されています。
「IPOの先」を見据えて、SOのあり方を考えていきたい
WOVNでは、Webサイト・アプリを多言語化できるソリューションを提供しています。お客様の多くが国内外で事業展開を行う大手企業というだけでなく、弊社の従業員にも大手企業から転職してきた人は少なくありません。彼らは、WOVNの可能性に賭けて、スタートアップ企業での挑戦を選んでいます。その期待にSOで応えるために、WOVNの経営陣は株式報酬制度を設計しました。
また、WOVNの挑戦は「IPOをしたら終わり」ではありません。WOVNは、グローバルでも通用するプロダクトを作っていると自負しています。IPOはゴールではなく、世界に挑戦するためのスタートなのです。
そのため、株式報酬制度でも「IPOの先」を見据えて、中長期的な事業成長に応じたオプション設計を用意しています。
とはいえ、市場の状況や成長フェーズによってSOのあり方は変わります。だからこそ、Nstockを活用しながら考えていけると嬉しいですね。
Wovn Technologies株式会社
Human Resources Office Head 田中りずむ
