「株式報酬制度にナレッジがある人たちが開発していて、ビジョンに共感できる会社のサービスだと思った」
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導入の概要
株式会社ユーザベース(以下、ユーザベース)は、ストックオプション(以下、SO)を設計するにあたって以下の悩みを抱えていました。
- SOの内容を理解し、価値を感じる従業員を1人でも多く増やすこと。そのために、社内の説明会や資料準備以外で有効な策をみつけること。
- SOを手探りで設計している状況において、ノウハウを持ったパートナー企業と連携、議論できる体制をつくること
- SOの種類・回号が多岐にわたる中で、発行・管理の負荷を極力小さくすること。
- 1,000名以上の割当契約の締結手続きの効率化
- 契約書の締結・保存、内容の管理の一元的化
- プラットフォーム上での従業員の疑問点の解消、また、問い合わせ対応の不可の軽減
これらを解決する手段としてユーザベースは「株式報酬SaaS Nstock(以下、Nstock)」の導入を決定されました。
Nstockの導入を決定した理由
社員が自身のスマートフォンで、SOの契約内容や想定キャピタルゲインを確認できる
これまで、SOを保有する社員から「自分のSOはいつから行使出来るの?」「そもそも行使価格ってなんだっけ?」といった問い合わせが、事務局に多く寄せられていました。そんな現状から「ユーザベースが本来伝えたかったSOの意義が社員に届いていないのではないか?」という懸念を抱えていました。
その問題に対して、Nstockでは社員それぞれに「権利者アカウント」を発行。いつでもマイページから契約内容や想定キャピタルゲインを理解できるため、目標達成のためのモチベーション向上につながることが期待されます。
「見やすさ」「使いやすさ」など、UIがシンプルで魅力的だった
ユーザベースでは、2016年の上場以前からSOの配布を開始。非上場化した2023年には、新たに居住国や雇用形態にとらわれず、全従業を対象にSOを付与することを検討し始めました。その結果、さまざまな種類・条件のSOが発行され、付与対象者も回号ごとにばらばらに。複雑化するSOを手作業で管理することに限界を感じ、システムの導入の必要性を感じていました。
その問題に対して、Nstockでは回号に紐づいたSOの契約内容および締結ステータスを一元的に管理することが可能で、管理画面の使いやすさ・見やすさについても高く評価しています。導入後は、社員から「ログインできない」といった不具合の問い合わせもほとんどなく、以前と比べて大幅な工数削減へとつながっています。
膨大なリソースを費やす「割当契約手続き」の工数を大幅に削減できる
ユーザベースでは、1,000名を超える権利者への割当契約手続きを控えていました。それらの業務工数を削減するために、電子契約ツールの利用を検討していたものの、「契約書を回号ごと、権利者ごとに、確認・管理を別途する必要がある」など、ニーズを満たしきるツールとは出会えていない状況でした。
その問題に対して、Nstockでは割当契約書の一括作成に対応。1通ごとに権利者の氏名や条件を書き換える必要がなく、従来の方法では欠かせなかったデータの突合などの確認作業も不要になります。それにより、大幅な工数削減はもちろん、人的ミスが発生する懸念を払拭することができます。また今後、Nstockでは「行使機能」や「放棄手続き」などに対応予定。それらの新しい機能の拡充にも期待が寄せられています。
「株式報酬SaaS Nstock」に期待すること
このたびは、当社のSO導入をサポートいただきありがとうございました。
SOは、会社と従業員が共通の目標を掲げて達成を追求することをインセンティブ面から促進する素晴らしい仕組みである、と考えています。この仕組みを、より使いやすいものにすることで、スタートアップを、ひいては日本経済をエンパワーしようというNstock様の取り組みは、個人的にも非常に強く共感しますし、ユーザベースのパーパスである「経済情報の力で誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」にも通ずるものがあると考えています。
個人的な想いとしては、Nstock様には、今後「管理プラットフォーム」にとどまらず、「ノウハウプラットフォーム」になって頂けると嬉しいです。海外企業のプラクティスだったり、役職員の所在国ごとのノウハウに基づくコンサルティング機能などなど・・・。また、SO以外のビークルも管理できるようにして、ワンストップでSOを含めたエクイティインセンティブの課題のほとんどを解決してくれる存在になっていただけることを期待しています。そうなると、エクイティインセンティブの導入ハードルが下がり、身近に感じる社員が増えて、良い循環が生まれるのではないかなと思います。Nstockには、発行体においてエクイティインセンティブを推進されてきた方が在籍しており、このこともサービスを安心して使えるポイントです。私たちの要望にもできるかぎり応えようとしてくれるところも心強いです。Slack連携をはじめとして、今後の機能拡充を心待ちにしております。
株式会社ユーザベース
執行役員 コーポレートリーガル 兼 労務担当 森田 岳史
Shared Operation Team Leader 星野 藍子
Legal Operations Team 内田 ゆか
