株式報酬SaaS Nstock

「なぜ現金ではなくストックオプションなのか?」をNstockが“同席”して解説──つばめBHBで実施した社内向けSO説明会レポート

「そもそもストックオプションって何ですか?」
「現金ではなくストックオプションをもらうメリットは何ですか?」
「ストックオプションをもらうことは、株式を保有することと同じ意味になりますか?」

これは、ストックオプション(以下、SO)を付与された従業員のみなさんから寄せられる「よくある質問」です。

株式報酬SaaS Nstockを導入いただいている企業のなかには、「SOについて正しく伝えられているかわからない」「しっかり価値を伝えられるかどうかが不安」といった理由から、具体的な説明が十分にできていないという声をよく聞きます。そこでNstockでは、サービスを導入いただいているお客さまから要望があった場合、カスタマーサクセスなどによる社内向けSO説明会をお引き受けしています。

2025年5月、日本発のオンサイトアンモニア生産システムの実現を目指すつばめBHB株式会社(以下、つばめBHB)にてNstockによる社内向けSO説明会を実施しました。つばめBHBでは2019年から複数回のSO発行を行ってきましたが、「従業員にSOの価値が伝わりづらい」「管理コストを削減したい」などの課題があり、2025年4月に「株式報酬SaaS Nstock」を導入。導入後初となる2025年度のSO発行では、従業員にSOの価値を深く理解してもらうために社内向けSO説明会の実施を決めました。

社内向けSO説明会では、つばめBHBで権利者となる従業員のうち8割以上が参加を表明。当日はオンラインとオフラインのハイブリッド式で実施されました。さっそく、その様子をお届けします。

ストックオプションの概念と「なぜ現金報酬ではないのか?」を専門家が解説

当日は、つばめBHBの人事である神洋子さんが、社内向けSO説明会の目的や流れを説明するところからスタート。その後、Nstockのドメインエキスパート・興梠有美にバトンタッチし「そもそもSOとは何か」「今回付与される税制適格SOとは何か」を解説しました。

権利者である従業員が気になるポイントの1つが「なぜ現金報酬ではなくSOなのか?」です。興梠は「もしも10年後に会社が3倍になっていた場合」として、具体的な数字を交えながら「SOのほうが圧倒的にリターンが大きい」ことをお伝えしました。

Nstockのドメインエキスパート、興梠有美

さらに、今回発行するSOのベスティング条件の詳細に加えて、つばめBHBが目指している企業価値から、付与されるSOに対する将来の報酬額(推定)もスライドで表示。具体的な数字が表れたことで、驚きの声も一部からあがっていました。同社人事の神さんは「事業目標を達成し、企業価値が高まることで、将来の株式売却で受け取れるキャピタルゲインが大きく変化します」と、従業員がより自分ごととして理解しやすいよう、一人ひとりの頑張りと企業価値向上を結びつけて説明を行っていました。

つばめBHBの人事担当、神洋子さん

また、今回付与されるSOの条件だけでなく、過去発行されたSOとの目的や条件の違いについても触れ、会社のポリシーや報酬全体についての透明性を高めました。

続いて、Nstockのカスタマーサクセスである庭野真衣がNstockの使い方やデモンストレーションを実施。サービス画面を投影し、ログイン方法や権利者マイページでSOの想定キャピタルゲインやベスティング条件を確認できること、受け取った契約書をサービス内で締結できることをご紹介しました。

Nstockのカスタマーサクセス、庭野真衣

質疑応答タイムでは「発行日と行使期限の違いは?」「事前に準備すべきことは?」などの質問も

デモンストレーションが終わると、SO説明会に参加した従業員から募集した質疑応答へ。「持株会との違いは?」「べスティング条件をもう少しくわしく知りたい」「インサイダー取引について確認する方法は?」「発行日と行使期限の違いは?」など、さまざまな質問が飛び交いました。

なかには「付与を受けるにあたって準備すべきことは?」という質問もあり、これに対して同社人事の神さんは「付与を受ける際の準備は、Nstock上で契約を締結するのみです。そのほか、特別に準備してもらうことなどはありません」と回答していました。

社内向けSO説明会の最後には、中村公治代表(つばめBHB 代表取締役CEO)が従業員に対し、「なぜつばめBHBはSOを発行するのか」についてご自身の考えを語りました。

中村公治代表(つばめBHB 代表取締役CEO)

「株価とは、市場からの期待値でもあります。新しい触媒を開発したり、海外で成功したりした場合、株価は上がります。このような成果はすべて、みなさんの頑張りがあってこそです。私は、これからもみなさんと実績を作りつつ、ときにはフォローし合いながら一丸となってつばめBHBの企業価値を高めていきたいのです。そのための手段として、SOを発行しています。大きな成功を分かち合うためにも、引き続き一緒に頑張っていきましょう!」(中村代表)

この言葉に、従業員からは拍手が起こりました。つばめBHBの社内向けSO説明会では、従業員の制度に対する関心の高さがうかがえるとともに、中村代表とのやりとりにも笑いが交じるなど、社内のオープンな雰囲気やコミュニケーションの風通しの良さを感じられる場面もありました。

社内向けSO説明会後、参加者からはアンケートを通じてこのような声をいただきました。

  • 「概略含め、よく理解できた」
  • 「会社を大きくすることが自分へのリターンにつながると感じた」
  • 「最後のCEOの言葉が一番モチベーションに影響を与えた」
  • 「これから入社される方々も同様のSOを受けて、モチベーションが高まれば良いと思った」

最後に、今回の社内向けSO説明会の事務局を務めた同社人事の神さんはこのように振り返ります。

参加率も高く、とても良い会になったと感じています。スライドにある細かい記載までしっかり読み込んでくれている従業員もいて、改めて関心度の高さを知ることができました。SOの専門家であるNstock社の方からご説明いただいたことも、従業員の納得感を高める上で重要だったと思います。また、個社の数字を用いなるべく具体的な話をしたおかげで、SOだけでなく、企業価値向上についても自分ごととして捉えていただく良い機会になったのではないかと思っています(神さん)

整理された情報表示で、管理の手間を軽減

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